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この記事では、にしおかすみこ著「ポンコツ一家」の本の紹介をします。
「家族全員みなポンコツ」
この本を紹介するために使われていたワードにドキッとしたことから手に取りました。
実は…うちも。そう、思わず声に出してしまいそうなほどに。
今回紹介する「ポンコツ一家」は、そんな大変な家族の状況をリアルに綴っている本です。
きっと誰しも何かしら抱えている「家族の問題」というのは誰にとっても身近なテーマです
人に言いづらい家族の悩みはきっと誰しも抱えているものと思います
・誰か一人を中心に家族が回っている
・親の介護問題はどこか他人事
・家族の問題を最終的にどうにかしなくちゃいけなくなるのは自分な気がする
「いつかは…とは思うけど親の介護問題を考えたくない」「家族がポンコツ」というワードに共感する人、「現在進行形で家族に悩みを持っている人」
そんな人におすすめしたい内容の本になっています。
「ポンコツ一家」とは?
「ポンコツ一家」は2023年に講談社より出版された、にしおかすみこさんのエッセイです。
「FRaUweb」にて2021年9月~2022年9月公開記事(毎月20日更新)に加筆修正を加え、
さらに書き下ろし5本の原稿を加えたものになります。
「ポンコツ一家」あらすじ
著書のにしおかすみこさんの「家族」にまつわるエッセイです。
認知症の母、ダウン症の姉、お酒ばかりのんでいる父
そんな家族と共に一緒に過ごす中での思わずクスッと笑ってしまうエピソードや、感情移入して涙が溢れてしまうエピソードなどが満載です。
「ポンコツ一家」感想
話口調に描かれているので、読み進めていくなかで
「わかる~!」「そう、そう!」と、思わず共感してしまう場面が多くありました。
著書のにしおかすみこさんの家族とのエピソードのシーンを想像しながらさくさく読み進められるので、しおりを挟まずに一気に読んでしまいました。
共感ポイントが多すぎる
「…━久しぶりに帰った実家が他人の家のように感じる」
久しぶりに実家に帰り、私自身もそんなことを思った日のことを思い出しました。
その時は、これが親元を離れるってことなのかな、とか
自分が生まれ育ち、知っている家ではないんだ
どこか別の時間が流れているような、そんな寂しい気持ちを感じました。
特に、長い間実家から離れて暮らしていたり、しばらく家族や親と会っていない状況だと
どうしても「元気でやってるだろう」って思ってしまいがち
エピソードを読み進めていくなかで
「いつまでも、自分の知っている親じゃないんだ」
とハッとさせられるシーンが何度もありました。
笑わずにはいられない表現の数々
エッセイなのでさくさく読めるのですが、本の中で使われている表現や語彙がとても豊富で、
大変な状況のはずの状況も笑いに変えて読ませてくれます。
大変な状況のはずだし、もしも私がにしおかさんの立場だったら
毎日一杯一杯で、その状況に「笑い」というものを入れるスペースはとても作れないだろうな、と思いました。
各エピソードの自虐的な場面でも笑いながら読み進められたのは著書・にしおかすみこさんの家族への「愛情」がセットになっているからかなと思いました。
各エピソードのタイトルも、全部読み終わった後にもう一度見返すと、
各エピソードの場面が頭に浮かんでしまい、またクスッと笑ってしまいます。
まとめ
今回は、にしおかすみこさんの「ポンコツ一家」を紹介しました。
昔から私の家は母だけで家庭が回っていました。
そんな状況が当たり前になり、父もきょうだいも
基本「自分で自分の世話や家事をしない」
「できない」のか、はたまた「やらないだけ」なのか…
母がいなかったらこの家はどうなるの!?という
そんな自身の状況と思わず重ねて読んでしまいました。
家族の悩みは、人によっては日々笑うことさえできなくなってしまうこともあるほど深刻なこともあります。
変わらない状況の時こそ「息抜き」が大切です。
それでは