この記事では、貯金が0になって最初にした5つのことを紹介します。
仕事を辞め、お金がなくなった時。買い物をやめられず、物ばかり溜まっていく…
そんな状況になって初めて、「このままではいけない」と思い、
「人生を変えるために何を考え、どういう行動をしたのか」を私自身の実際の経験からシェアしたいと思います。
貯金が0になった
元々浪費癖がひどく、毎月の給料=生活費のような生活をしていました。
お金の使い道は主に買い物で、貯金をする、お金を残すということを全く考えずにお金を使っていました。
働いていた時は、また来月になれば給料が入るしという感覚でした
そんなお金の使い方をやめないまま仕事を辞めたので、貯金が減っていく日々。
ちょうどその時期に読んだ漫画の中に出てきたことがきっかけで「生活福祉資金貸付制度」というものを知り、ちょうど漫画の内容も現実の私の状況とリンクしていて恐怖を覚えました。
とにかく手元にお金がない状況で、私はこんなことを思いました。
なぜ私はこんなにも物を買うことがやめられないんだろう?
このようなことを思ったのは、以下のようなことに気づいたことが理由です。
- 普通であれば、お金がなくなるまで買い物はしないんじゃないか?
- そもそもなぜその物を買ったのかという理由や目的を説明することができない
そして今自分のお金の使い方を変えなければ、一生このままの状態が続くと思いました。
気づいたからといって状況は変わらない
自分の意識が変わったとしても、お金がないという状況が変わるわけではありません。
じゃあ、どうするかというとこうなってしまった原因やそれを防ぐための具体的な方法を考え、実行することが必要だと思いました。
- なぜ必要以上にお金を使ってしまうのか?(原因)
- お金を手元に残すにはどうすれば良いのか?(ノウハウ)
たとえお金がなくなっても、絶対にしないと決めていることがありました。
- 人からお金を借りること
- 甘い話に乗らないこと
私の場合、お金がなくなったのは【お金がなくなるまで物を買ったことによる】自分の行動の結果です。
当たり前ですがお金を借りることは、お金がなくなったら人から借りたら良いという誤った認識をしてしまうことにつながるし、何の解決策にもなりません。
魚を与えるのではなく釣り方を教えよ
という中国春秋時代の思想家である老子の格言にもあるように、
お金の使い方を知らないままお金を与えることは、ただそのお金を消費してしまうだけです。
上の言葉は、「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」という意味です。
この言葉が意味するように、発展途上国や貧困という問題には魚(モノ・カネ)を与えるのではなく、魚を釣る竿(道具や技術、ノウハウ)というきっかけを与えるべきだという考え方は、私のような状況に必要な考え方だと感じました。
私に必要だったのは、自分が必要としている以上にお金を使わない方法を身につけ、実際に実行していくこと。
貯金が0になってやった5つのこと
自分が必要としている以上にお金を使わない方法を身につけるために、まず最初に以下の5つのことを実行しました。
- 交友関係の整理
- 不用品の売却
- 家計簿をつける
- 筋トレ
- とにかく低燃費で生きる
なぜこの5つを先に始めたのかという理由も交えて解説していきます。
交友関係の整理
貯金がなくなった時、交友関係を整理しました。
具体的には、友人や知人の連絡先を全部消しました。(当時は電話番号やキャリアメールのアドレスもまだまだ使われていた時代でした)
理由としては、連絡先を知っているだけの人ではなく、実際に連絡をくれる人と繋がっていたいという気持ちがあったからです。
当時は貯金もなく、日々の生活に余裕がなくて今思えば極端すぎる行動ではあったのですが、
根本にある気持ちとしては、表面上だけの人間関係をやめたい(本心からお互いを大切に思える人間関係を築きたい)という気持ちがありました。
結果的に言うと、大半の連絡先を消してもたいして支障はありませんでした。
SNSやネットでの繋がりは容易ですが、実際に連絡をくれる友人や、【私が困った時に周りにいてくれたり、親身になってくれた身近な人】をまず大切にしたいと思うようになりました。
不用品の売却
お金がない代わりに、私の部屋や周りには物がたくさんありました。
お金と引き換えに物を手に入れていたので、物が増えるのは当然と言えば当然なのですが、
買った物はお金には戻ってくれません
そして大半の物は、一度手に入れた時点で購入時の価格以下でしか売れません。
今必要なのは、今現在の自分を助けてくれる物
だということに気づきました。
あと単純に生活費が足りなかった
物を手放す前は、物がなくなることがとても不安で怖かったのですが、いざ自分が持っていた大半の物を手放してみたらこのような変化が起きました。
- 部屋がきれいになったことが物を持つことの喜びを上回った
- 本当に必要な物しか買わないことであれもこれも欲しいといった物欲が減った
- 自分の好きな物や自分の価値観を整理することができた
私の場合は、今まで物を買うことや物を所有することで「自信のなさ」を解消したり、「安心感」を得ようと必死だったことに気づきました。
反対に、実家から持って来ていたゲームを売るのはとても悲しくて、自分にとって大切な物や本当に好きな物に気付くきっかけにもなりました。
家計簿をつける
自分がお金を使ってしまう原因を理解できたところで、実際に必要なのは
お金を手元に残すための行動です。
ダイエットと同じで、いくら頭で「痩せたい」と思っていても、実際に運動や食事制限をしなければ永遠に痩せません。
貯金やお金も同じで、貯金したいと漠然と思っているだけではお金が貯まらないように、実際に行動しないことには変化が起きません。
私の場合は0からのスタートだったので、「貯める」というよりもいかにマイナスにしないかに必死でした。
手元にお金を残すためには【お金の流れを把握すること】が必要だったので、家計簿をつけることを始めました。
筋トレ
人間は、娯楽がないと生きていけません。しかし私の場合はお金がないので、遊べません。
なにかお金をかけずにできることはないか
と知恵を振り絞って始めたのが【筋トレ】です。元々車を持たずに生活していたついでにこの本を買って、時間があれば外に走りに行きました。
自重トレーニングのバイブル
表紙のインパクトが強いですが、内容は腕立て伏せが一回もできないところから始めた私でもできるようなメニューから丁寧に紹介されています。
なぜこの本を買ったのかというと、私の場合は自分を心身共に強くしたいという目的もあったからです。
とにかく自分に自信がなかったので、体が変われば心も変わるのでは?という単純な発想から始まりました。
今まで、欲しいと思った物を欲求のままに買うという行動を繰り返していたためにお金がなくなってしまいました。
浪費は、食べたいものを我慢もせずに好きなだけ食べていたら太るということと一緒
お金を貯めたり、ダイエットに成功するためには時にはつらいことに耐え、時には我慢し、欲求と上手に付き合っていく必要があります。
健康的な体は物やブランドの服以上の価値がある。
結果的に、なによりも見た目の変化を感じることで得られる達成感や、継続することで自信につながり、生活習慣の改善にもなってメリットしかありませんでした。
当時はうっすらだけど腹筋が割れたのが嬉しすぎました
とにかく低燃費で生きる
昔任天堂64(ろくよん)というゲーム機で遊べるゲームソフトとして発売された「マリオパーティ3」というゲームの中にデュエルモードという対戦型のゲームモードがありました。
2人のプレーヤーがおたすけキャラ(おたキャラ)を連れて、相手の体力を0にしたら勝ち(もしくは設定したターン数が終わった時点で体力が多く残っていた方が勝ち)というシステムで、プレーヤー自身は攻撃ができません。そのため相手の体力を減らすためにはおたすけキャラに攻撃をしてもらう必要があります。
そしてこのおたすけキャラにはターン毎にお給料を払わないといけません。
支払うお給料はおたすけキャラにより異なり、攻撃力やステータスが高いキャラクターに応じてお給料も高くなります。そしてお給料が払えなければ消えていなくなってしまいまいます。
ニンテンドーオンラインで今も遊べます
話が飛躍してしまいましたが、何が言いたいのかと言えば
低燃費で生きる方法を知っている方が生きやすい
ということです。要は「自分の維持費」を意識するという話です。
- 自分は生活するために毎月どれくらいお金を使っているのか?
- 趣味や娯楽にどの程度お金をかければ満足するのか?
- 服や自分を着飾るための物は本当にこれだけ必要なのか?
など、私の場合は日々の生活で少しでもお金がかからないように、ゲームではなく現実の世界で維持費が少ない人間になる必要がありましたが、物やお金が少ない状態でも楽しめる方法はたくさんあります。
私の場合は買い物で、お金がかかることをすることでしか満足できないような生き方をしていたと感じます。
家や車、お金がかかる趣味もそうですが、生活にかかるお金が多ければ多いほどそれを維持することも大変になっていきます。
自分の生き方や価値観お金の使い方を柔軟に変化できる人の方が、生きやすい
そしてお金は、本当に必要なことや自分が本当に好きなことのために使った方が幸せになります。
まとめ
この記事では、貯金が0になった時に最初にした5つのことを紹介しました。
お金に困った時、人生で辛い時、しんどい時に行動を起こせるのは自分しかいないし、行動することで状況は変わります。
結果的に貯金0から始めた私の貯金は、3年で200万円を貯めることができました。
世の中の多くの人は貯金が0になるまで買い物はしないでしょうし、似たような経験がある方は少ないと思いますが、私が経験したことが誰かの助けや参考になればという気持ちでこの記事を書きました。
それでは